昔観た映画を再び観る----月はどっちに出ている----  [感想文]

崔洋一.jpg

私は30代後半から40代前半まで、素人の趣味という範囲でではあるが、映像理論 シナリオ作法 世界実験映画史 演技論およびその実技を学んだ。
だから、30代後半以前に観た映画は、ただただ漠然と主観だけで鑑賞しており、40代前半以降は、主観のみならず 理論分析をしながら客観的にも画面に向くこととなった。

先日----
31才の時に劇場に観に行った「月はどっちに出ている」が、レンタルビデオ店で目に留まった。
もはや具体的に記憶しているのは断片的に数カットのみだが、とにかく「感動した!」という事は強烈に心の奥底に刻み込まれていたので、23年ぶりに再観してみることにした。

人間というものの可笑しさと哀しさを人間臭さ溢れる台詞に乗せた 完璧なまでの脚本、適材適所にあてられたキャスト陣の各々の方向性を昇華させた演技、もったりせずにテムポよくラストまで押し切られるシーン運び・・・・。
当時は、どういう理由で何がどう良かったのか 自分の中で説明がつかなかったが、勉強後の今は それらが詳らかに解った。
解ったために、つまり、スタッフ・キャストの技術が如何に優れたものかにも圧倒された分、感動の大きさも倍だった。

私は、映画を鑑賞するにあたって 映画についての諸々を勉強することの有意義さを 改めて実感した。

これからも、初めて観る映画の合間合間に 勉強前に観た作品も織り交ぜて鑑賞してゆこうと思った。

月はどつちに出ている.jpg



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Take-Zee

こんにちは!
あまり映画を見ない人生でした・・・
原因はなんなのかな~ 親がうるさかった、
お金が無かった・・・
もう少し文化的な面にも親しんでいれば良かったな。

by Take-Zee (2016-08-08 13:55) 

柴犬

そうですか、奥の深い世界なんですね!

あ!フラッシュダンス如きが言うのもなんですが(笑



by 柴犬 (2016-08-08 14:13) 

きよたん

なるほどね
昔見た映画を再度見直すことを
してみる行為
映画の世界も奥深いですね
自分も、詩に携わって随分経ちますが
最近やっと人の詩を読んで少しは
わかるようになりました。
by きよたん (2016-08-08 17:34) 

kick_drive

こんばんは。何と言っても今の映像業界の元となったのは旧ソビエトで制作されたエイゼンシュテイン監督の「戦艦ポチョムキン」。学生時代に授業で見ました。この映画が無かったら今の編集技術などはなかったと言われています。ポチョムキンの中で出された料理の中の肉が腐っていたところから始まり最後は政治にまで発展したような?逃げ惑う群衆の中に下半身がなく両手だけで逃げている人がいたことを覚えています。
by kick_drive (2016-08-08 20:47) 

ackylacky

学生のころ、よく映画を見ました。
今、見直すと違う発見がありますね。
40年も経つと、もう半ば歴史を見る目になってます。

by ackylacky (2016-08-08 20:56) 

ぼんぼちぼちぼち

Take-Zee さん

なるほど、いろいろな理由で 映画をたくさん観てきた人生 観なかった人生 ありやすね。
そう言う観点からは、あっしは映画を観やすい環境にあったかも知れやせん(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-08 21:12) 

ぼんぼちぼちぼち

柴犬さん

何事も勉強してみると奥が深くて面白いでやす。
あっしは今回、「月はどっちに出ている」を再観し より深く感動したので
シナリオを入手し 熟読しやした。
近いうちにDVDを買って 照らし合わせながら観ようと考えてやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-08 21:17) 

ぼんぼちぼちぼち

きよたんさん

主観だけでなく理論的に客観視できるというのは 重要なことでやすね。
「好き嫌い」は何も勉強しないで主観だけで言えやすが
「良い悪い」は、深く広く勉強して理論的にでないと言えないでやすもんね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-08 21:21) 

ぼんぼちぼちぼち

kick_driveさん

「戦艦ポチョムキン」、乳母車が階段を落ちるシーンばかりが取り上げられやすが 作品全体も素晴らしい出来でやすよね。
ワンショットワンショットの構図からしてキマりにキマってて溜息がでやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-08 21:25) 

ぼんぼちぼちぼち

ackylacky さん

時代を経てから観ると、当時は気付けなかった様々な発見がありやすね。
映画に関する勉強をしたという意外にも、人生経験を踏んだことで
面白さが解る箇所がいっぱいありやした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-08 21:30) 

johncomeback

映画は総合芸術ですね。
仙台にも4DXの劇場ができたので、
近々体験しに行こうと思っています(^^)
by johncomeback (2016-08-08 22:03) 

ニッキー

映画って何度も観ると、最初見た時は気付かなかった事が「あぁ!」ってなります^^
そういう時はちょっと嬉しくなります(^.^)
by ニッキー (2016-08-08 22:09) 

saru

この風景どこで・・・と思ったら
小さい頃観た映画の撮影地だった事があるのだ~
by saru (2016-08-09 00:22) 

けせらんぱさらん

見せる映画も良いですが 時には
とつとつと語る映画も良いかと思います

映画に限らず 本も 
見返すと 初めに見えなかった事が 見えて来る事が楽しい時があります
by けせらんぱさらん (2016-08-09 00:59) 

Rchoose19

この映画で覚えているのは、
方向音痴のタクシードライバーの事だけだわぁ・・・^^;

by Rchoose19 (2016-08-09 08:45) 

よーちゃん

私は仕事で一時期CF担当だったんで
映像での表現は興味あるジャンル。
たかだか30秒の作品に、大の大人が何十人も汗かいて
悩んで、唸ってる様子は、今から思い出すと
なんか笑えますわー(;^_^A

映画だと1時間以上あるし、表現の選択肢は無限大!
作り手の力量がモロにでますよね。
by よーちゃん (2016-08-09 08:47) 

hana2016

崔洋一 の「月はどっちに出ている」はむかーし観た記憶はあるものの。。
内容も、観た感想もほとんど覚えていません。
監督&キャストを好きか嫌いか、・・・レベルでしか鑑賞しないからでしょうね^^
…でも、ハリウッド映画は単純すぎる。同じ俳優ばかり、顔のアップが多過ぎるって白けます。
by hana2016 (2016-08-09 16:43) 

ぼんぼちぼちぼち

johncomeback さん

そう、仰るとおり総合芸術でやすね。
だから勉強することもいっぱいありやした。
そのうち、映画を使ったインスタレーションが一般的になる時代も来るかも知れやせんね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-09 20:06) 

ぼんぼちぼちぼち

ニッキーさん

そうそう、そうなんでやすよね。
最初に観るときは台詞を発している役者を観てたりしやすが
何度めかでは、台詞を受けている役者を観たり 向うのほうにいる端役を観たり、また、背景に目をやって「あ、ここ あの街じゃん!」って気づいたり(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-09 20:17) 

ぼんぼちぼちぼち

saruさん

それは記憶力いいでやすなぁ。
自分のよく知っている街や店がロケに使われてると むしょうに嬉しかったりもしやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-09 20:19) 

ぼんぼちぼちぼち

けせらんぱさらんさん

そうそう、アート・実験系のような とにかく視覚に訴える映画も理屈抜きで非常に面白いでやすが
商業の劇映画の中にも 今回挙げた作品のような 優れた 何百回でも反芻したい達作もありやすもんね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-09 20:27) 

ぼんぼちぼちぼち

Rchoose19 さん

印象深いシーンでやすもんね。
タイトルの「月はどっちに出ている」は、あのシーンから引っ張ってこられてやすもんね。
原作の題名は「タクシー狂操曲」で、まったく変えたわけでやすが
いいタイトルを付けたなぁと ここも唸ってしまいやす。
具体的な引用であるだけでなく
幸せはどこにある? 運はどっちにころんでいる?
そんな含みも感じられやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-09 20:34) 

ぼんぼちぼちぼち

よーちゃんさん

CF担当でおられたのでやすね。
30秒で、商品の売れ行きや会社のイメージが大きく左右されてしまうんでやすもんね。
作り手は真剣そのものでやすよね。

そう、尺が長いとそれだけいろんなこと出来やすもんね。
で、今回、崔洋一監督の他の作品も続けて借りて観たりしたんでやすが
作品によって出来不出来が激しいでやすね。
尤も、崔さんに限らず 商業映画の監督の作品ってたいていそうなんでやすが。
商業の世界ならではの「大人の事情」ってやつがいろいろあるんでやしょうね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-09 20:41) 

xie

映画いいですよね!
観てから読むか,読んでから観るか...
最近はこれで悩みます.
by xie (2016-08-09 20:52) 

ぼんぼちぼちぼち

hana2016 さん

あっしも、23年前に観たときは、そういう観かたでやしたね。
だから、以前から好きだった麿赤兒さんには着目してて 演技もよく憶えてやした。
で、勉強後の今は、ホソ役の有薗芳記さんの演技が如何に見事かということに初めて気付かされやした。もぅ大感動でやす。
ほんとに再観してよかったでやす。

海外の商業映画は、日本人ウケしそうなものだけがフルイにかけられて輸入されやすもんね。
類型のアメリカ商業映画ではないアメリカ映画が観たかったら
アップリンクファクトリーやイメージフォーラムのような劇場をチェックすると見つかる確率高いでやす(◎o◎)b


by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-09 20:59) 

ぼんぼちぼちぼち

xie さん

観てから読むか,読んでから観るか、悩むところでやすよね。
あっしはこの「月はどっちに出ている」、当時劇場で観たあと 直後に原作 梁石日「タクシー狂躁曲」を読みやした。
そして先日、DVDで観たあと また原作も も一度本棚から引っ張り出して読みやした。
原作のほうも「感動した」ということ以外は忘れてしまっていたところが多かったでやすが、
やはり、今回も感動し、当時はできなかった理論分析ができやした。
この映画は原作とあえて違えているところが多く、しかし原作の空気感はそのままに大事にされていて
興味深く比較できやした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-09 21:12) 

rappi

感動する映画はあるのですが、
なんで良かったのだろうというとうまく説明できません。^^;
理論分析できると、すっきりするだろうなと思います。
by rappi (2016-08-09 21:22) 

風来鶏

黒澤明監督が、スタッフに"一度は観ろ"と絶賛した、大林宣彦監督の「さびしんぼう」が私にとって"不動の一位"となっています(^_^)v
夕景の中を歩く、若い二人の姿がとても素敵ですね(^^;;
by 風来鶏 (2016-08-09 21:51) 

ぼんぼちぼちぼち

rappi さん

勉強以前のあっしがまさにそうでやした。
勉強すると、霧が晴れるようにぱあっと理論の視界が開けて
ほんとにすっきりしやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-09 22:37) 

ぼんぼちぼちぼち

風来鶏 さん

大林宣彦監督の「さびしんぼう」観てやせん。
どんなテーマの作品なのかな?
あっしが大林さんで印象に残っている作品は
氏がまだ商業映画の監督になる以前の実験映画作品でやす。
タイトルは失念してしまいやしたが、明らかにヤンシュヴァンクマイエルに強く影響を受けていると思われるピクシレーションでやした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-09 22:43) 

リンさん

この映画観ましたよ。
岸谷五郎とルビー・モレノでしたね。
ルビー・モレノは、この映画で何かの賞をもらったように記憶しています。
by リンさん (2016-08-09 22:52) 

風来鶏

主題曲としてショパンの「別れの曲」が流れる、ノスタルジックな青春映画ですね(^^;;
by 風来鶏 (2016-08-09 22:55) 

HIDEe

実は若い頃、映画監督を志してました。
プロから演出やら音響やら照明やら一通り習ったり、一時期映像業界にもいましたが、今は流れ流れて畑違いにいます。
知っていると、裏方の仕事をどうしても考えちゃいますね。
by HIDEe (2016-08-10 01:26) 

uchin

こんにちは
あまり映画は見たことがないのですが数年たてばテレビでも見れますね。
私が初めて劇場で見た映画が「ガメラ対ギャオス」怪獣物です。
もう一度劇場で見てみたいですね。
by uchin (2016-08-10 08:47) 

えーちゃん

私は映画は若い頃は良く映画館に行ったんだけど、最近は全く行ってません(^^;

by えーちゃん (2016-08-10 09:35) 

フサヲ

物事がよく見える(見渡せる?、見通せる??)ようになったのは、
たぶん、きっと、
学ばれた特定の理論だけでなく、
歳を重ねる毎に深まっていった人生経験との相乗効果ではないでしょうか~
(。v v)゛
by フサヲ (2016-08-10 18:24) 

moz

じぶんが変わるとものの見方とか解釈とか理解とか・・・etc etc が変わりますよね。昨日の自分は今日の自分ではないところがあるのだと思います。映画もそうですが、文学作品も音楽もじぶんという媒体を通して感覚しているのだと思います。
以前とは違った感覚でものを見られるのは年を取ってよかったなと思います。
「月はどっちに出ている」見てみたいです。
by moz (2016-08-10 18:25) 

ぼんぼちぼちぼち

リンさんさん

そう、ルビー・モレノさんの演技、非常に高い評価を受け 賞ももらってやしたね。
賞をもらうに値する見事な演技でやすね。
方向性としてはリアリズム演技でやすね。
特に、低い声で半独白的にぽっと吐く台詞なんて もぅ溜息ものでやすo(◎o◎)o
対して岸谷五郎さんは、如何にも小劇場出身!という演技をされてやしたね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-10 20:20) 

ぼんぼちぼちぼち

風来鶏 さん

なるほど、青春のノスタルジーがテーマの作品なのでやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-10 20:21) 

ぼんぼちぼちぼち

HIDEe さん

そうだったのでやすか!
「映像作家」ではなく「映画監督」と仰るところから察するに
ジャンルとしては商業映画のほうを目指しておられたのでやしょか?
リアルに逢っていろいろお話し聞いてみたいでやすo(◎o◎)o
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-10 20:24) 

ぼんぼちぼちぼち

uchin さん

そうでやしたか。
怪獣物は、大画面で観ると迫力ありそうでやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-10 20:26) 

ぼんぼちぼちぼち

えーちゃんさん

そうでやすか。
お家でDVDで楽しまれているのかな?
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-10 20:27) 

ぼんぼちぼちぼち

フサヲさん

それも一つにあると思いやす。
特に、この「月はどっちに出ている」のような 人間ってこうだよね!ってことをテーマとした作品は
人生経験の浅い若ぞうには よう解らんものでやす。
同類のことをテーマとした映画に「南極料理人」がありやすが
やはりこの作品も、若ぞうには奥底からは面白さが解り辛いと思いやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-10 20:36) 

ぼんぼちぼちぼち

mozさん

そうでやすね。「感覚」という部分は「理論」と違って 自分というフィルターを色濃く分厚く通しやすもんね。

「月はどっちに出ている」、日本映画史に輝き続ける達作でやす。
大きなレンタルビデオ屋さんにはあると思うので、是非ご覧になってくださいでやす。
テーマの打ちだし方はリアリズムで、表現の仕方は、様式的なところが何カ所もありやす。
これは、脚本は 崔洋一さんと鄭 義信さんの共同なのでやすが
鄭さんは舞台の世界のお仕事をやられていたこと
主演の岸谷五郎さんはじめ 麿赤兒さん 有薗芳記さんと 主要な役者陣に舞台出身のかたが多かったことがありやす。
徹底したリアリズムで作られていたらどうだっただろうな?と仮想しながら観るのも また一興でやすo(◎o◎)o

by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-10 20:56) 

そらへい

昔見た映画、印象的なシーンを拡大解釈したり
記憶したりしていて、見直すとそうでも無いことがあったりします。
映画作りの勉強などをすれば
作る側からアプローチすることが出来て
また違った角度で見ることが出来
印象も奥深いものになるのでしょうね。
by そらへい (2016-08-10 21:22) 

saia

私はほぼ話題作いわゆる商業的な映画くらいしか観ていませんが、ほんのたまにちょっと変った(?)のも観ます!
「月はどっちに出ている」、観てみたいと思いました(≧▽≦)

by saia (2016-08-11 00:06) 

sig

この作品、好きな作品です。録画してありますが、見返すことはありません。それはいつでも見ることができるという安心感からです。いつもは日本映画は監督や俳優で選ぶことは少ないのですが、崔洋一監督と岸谷五郎さんはこの作品1作で好きになってしまいました。
by sig (2016-08-11 07:50) 

sakamono

最近、文学理論的な本を読んでいて、その後で小説を読むと、
ちょっと読み方が変わって、面白く感じられるように思いました。
まだ始めたばかりですが^^;。
by sakamono (2016-08-11 23:20) 

向日葵

発表当時、「問題作」として話題になりましたね。
見に行きたかったのですが行けませんでした。

未だに未見です。

そんなに素敵な映画なら、機会を見て「これからでも」
観てみたいものです。

小、中、高、と映画が好きで好きで好きでー!
流石に小学生の頃は、一人で映画館に行くのを親に
許して貰えませんでしたが、中学にあがって、
「解禁」になったのを機会に、当時の名画座の3本立て等に
お弁当などを持参して良く通いました。

今から考えると「ちょっと(かなり?)危険」-?
「中学生の女の子一人」。。
良く親が行かせてくれていたと思います。
(お小遣いの関係もあり、ロードショーではなく
 二流、三流の三本立て映画館ですからね。
 時に臭ったりして。。)
by 向日葵 (2016-08-12 03:45) 

ぼんぼちぼちぼち

そらへいさん

そう、まったく仰るとおりでやす。
何も勉強していない頃は自分の分厚くて色濃いフィルターを通して観てしまうので
拡大解釈とか歪曲の解釈とか多かったでやすね。
勉強すると、主観的嗜好と客観的評価との両面で鑑賞することができやす。
「この作品は客観的には非常に優れているけれど 主観的嗜好としてはむしずが走るほど嫌いだなー」とかって(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-12 10:31) 

ぼんぼちぼちぼち

saia さん

たまにでもいろんなジャンルの映画を観るの 視野が広くなっていいことだと思いやすよん。
商業の劇映画ばかりが映画ではなく、映画のジャンルには
実験映画 ドキュメンタリー 文化映画 等々いろいろありやすもんね。

「月はどっちに出ている」、大きなレンタルビデオ屋さんにはあると思うので
是非 観てみられてくださいでやす。
登場人物が、自分の都合でころころ言うことを変えたり しょーもないきっかけでなんとなく恋愛しちゃったりっていう
「そうそう、人間ってそうだよね~」って苦笑してしまわずにはおれない作品でやす(◎o◎)b 
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-12 10:43) 

ぼんぼちぼちぼち

sigさん

この作品、どこをとっても実によく出来てやすよね。
とにかく脚本が完璧でやすね。

あえて重箱の隅をつつく意地の悪さで欠点を探したら
イラン人ハッサン役の役者の演技が拙く
どう感情が動いて勝手に車を発車させてしまったのかが解らなかったことくらいでやすね。

岸谷五郎さん、あっしはこの作品で初めてお顔も演技も知ったのでやすが
社長に「走ってなんぼだろ」と言われて いやみったらしく走るアクションをするところや 母親のパブに乱入してふざけるところなど いかにも舞台の役者さんの演技だなぁと感じやした。

あっしが特にいい演技だなぁと溜息つかずにおれなかったのは、ホソ役の有薗芳記さんでやす。
殊に、警察所内で警官に連れられて笑いながら去ってゆくところなんて最高でやす!

あっしは好きな作品は何百回も反芻したいので
近いうちにDVD購入する予定でやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-12 11:04) 

ぼんぼちぼちぼち

sakamono さん

そうそう、そうなんでやすよね。
勉強してから再び臨むと面白さ倍増でやすよね!
こんなに深い世界だったんだーって(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-12 11:08) 

ぼんぼちぼちぼち

向日葵 さん

そう、当時は「問題作」になっちゃったんでやすよね。
登場人物の台詞の中に「おらぁ朝鮮人は嫌いだ、でも忠さん(主人公の在日タクシードライバー)は好きだ」 
「朝鮮人は、ずるくて不潔で教養がないもんな」
というのがあったり
結婚式会場での北と南の小競り合いが出てきたり
その他諸々ストレートな表現があちこちにあったためだと思いやす。

だけど、この映画のテーマは、民族問題のテーゼではなくて、民族問題をモチーフとして扱った「人間が誰しも持っているおかしさと哀しさ」なんでやすよね。
民族問題に関するテーゼがあるとすれば、過去の文学や映画が描いてきた類型的・象徴的な在日像はリアリズムじゃないよ ってことだと思いやす。

映画好きのかたなら観る価値大の傑作でやす。
是非 ご覧になってくださいでやす!

中学生の時にお弁当持参で名画座三本立てでやすか!
ほんとに映画お好きでおられたのでやすね。
うむ~すごい情熱でやすねo(◎o◎)o
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-12 11:31) 

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