映画「ドグラ・マグラ」  [感想文]

全てのジャンルの中で あなたが最も好きな映画は何ですか? と問われたら、私は 寸分たりとも迷うことなく この「ドグラ・マグラ」を挙げます。
同名の夢野久作の怪奇探偵小説を、1988年に日本を代表する映像作家・松本俊夫氏が劇映画化したものです。

シノプシスは、心理遺伝なる遺伝性精神病が在るとの設定の元、一人のその病であるらしい記憶喪失者が彼を治療する二人の医科大博士に別々に導かれ 自身がおかしたらしい心理遺伝に因する殺人事件をひもとかむ、とするものですが、これは まるまる彼が自分を主人公として病室で書いた小説そのものかも知れないし、彼が 寝ては忘却し覚めては同じ謎を追究する日々の一片とも捉えられ、又あるいは、この映画の中で展開する一切は 彼がつかのまに見た悪夢だったのかも知れない----と、様々な解釈の成り立つ あえてつじつま合わなく計算された何層もの複雑な入れこ式構造を取った創りとなっています。

ドグラ・マグラ2.jpgつまり、劇映画なので 見る者は無意識のうちにその脳内で具象的につじつまを合わせようとやっきになりますが、やっきになればなる程、翻弄され 裏切られ 突き放されて、果たして 正常と異常の分け隔てとは一体何なのか?---と、作品テーマを、劇中の主人公の体験のみならず メタシアター的スタンスからも同時につきつけられる仕掛けとなっている訳です。

私個人は、己れの精神がえもいわれぬカタルシスの大海原に解き放たれるのを痛感しない訳にはゆきませんでした。
己が脳細胞の一つ一つが「気持ちいい!」と 歓喜の声をあげるのを聴かない訳にはゆきませんでした。
何故なら、このような構造の劇映画など、当作品を知るまで観たことがなかったからです。
それまで観てきた劇映画というのは、例外なく、喜劇にしろ悲劇にしろ 何者が主役にしろ 何処を舞台としているにしろ 起承転結があり、夢は夢でした 回想は回想でした 妄想は妄想でした、と結論づけられ 疑問を残さず終結する---という作品ばかりだったからです。
ドグラ・マグラ1.jpg勿論、そのような劇映画を否定しているのではありません。
それらの中にも名作は勘定不可能なほど在り、私自身、心底惚れ込んでいる作品が幾多あります。

けれど----
私の中には 常に飢餓感がありました。
「劇映画って もっといろいろあっていいんじゃない? 劇映画の表現って もっと多様な筈でしょ」---と。
そこに カチリとパズルが嵌るように出現したのが、この「ドグラ・マグラ」だったのです。

私は、この作品が世に存在していなかったら、ここまで映画好きにはなっていなかった、と断言できます。
「ドグラ・マグラ」があるから、飢餓を感じずに 安心して 従来の基本にのっとった創りの映画も愉しめる---というのがあります。
私にとって「ドグラ・マグラ」は、己が心が安息に帰りつく場所であり、その他の劇映画は それぞれの距離に越境して遊びにゆく所なのです。
そういった点からも、「ドグラ・マグラ」は、私にとって一種特別な映画といえます。

ドグラ・マグラ3.jpg
 
nice!(337)  コメント(50)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 337

コメント 50

koume

ぼんぼちぼちぼちさんにとって、特別な劇映画
なんですね。
特別な映画、自分にはあるかな~って考えたとき
「ローマの休日」のオードリーの美しさに
あこがれました。

by koume (2013-09-04 15:49) 

ぼんぼちぼちぼち

koumeさん

へい、特別な劇映画でやす。
帰る場所・・・という言い方が解り易いかどうかは自信ないのでやすがf(◎o◎)

なるほど、 koumeさんにとっては「ローマの休日」なのでやすね。
ヘップバーンファンの女性は多いでやすね。
あっしは女優さんならマリリンモンローが好きでやす。
・・・そうだ、モンローについても一記事書こう(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-04 19:49) 

beny

 年齢を重ねるごとに新たな発見が出来る映画があるって良いですよね。
by beny (2013-09-04 20:17) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

特別な映画、、。
というか。。。
フランスの俳優、ジャン・ポール・ベルモンドが好きでしたね。
よく映画を見ました。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2013-09-04 20:30) 

ackylacky

原作は、学生のころに読みました。
しかし思い出せないというか、よく分らない話でした。
当時、最先端だった心理学の知識を使い、読者の頭を混乱させる事をねらった作品だったのでしょう。
この原作では映画化は難しそうですが、成功したのですね。
by ackylacky (2013-09-04 20:45) 

ロゼ

カタルシスすっか。ナンセンスにどっぷりつかっているので。
ただ、殺人は、ちょっと・・・。死体の気分を考えちゃうじゃん。
by ロゼ (2013-09-04 20:59) 

johncomeback

「ドグラ・マグラ」ですか、小説は読みましたが映画は観ていません。
っていうか、映画化されたのを存じませんでした。小説を読んだのも
中学生の頃で、理解できませんでした。もう一度読んで理解できたら
映画を観てみようかな。
by johncomeback (2013-09-04 21:22) 

さきしなのてるりん

絵本のグリとグラしか知らない(笑)
by さきしなのてるりん (2013-09-04 21:37) 

NONNONオヤジ

若い頃は、夢野久作氏の作品を読んでいたりすると、
周囲の友人たちから「変わり者」扱いされそうな雰囲気があったので、
気になりながらも、とうとう読まないままにオヤジになってしまいました^^;。
皆さん、原作は「よく理解できませんでした」と書かれていますが、
文章で読むのと映像で観るのとでは、その理解度もまた違って来るのかも
しれませんね。
by NONNONオヤジ (2013-09-04 21:44) 

sig

あ、やっぱりぼんぼちさんには、サイレント映画「カリガリ博士」1920 も観ていただきたくなりました。
by sig (2013-09-04 23:35) 

ぼんぼちぼちぼち

benyさん

この作品を知ったのは公開後何年も経ってからで
リアルタイムでは、あっしは仕事が寝る間も食べる間もなく忙しかったので
趣味を愉しむどころではなかったんでやす。
この作品をあっしが幾つのときに知ったとしても
同じように、それまでは飢餓感を感じ続けており、それ以降は帰る場所ができて安心して映画を愉しめるようになっていたと思いやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 09:50) 

ぼんぼちぼちぼち

なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん

なるほど~ ジャン・ポール・ベルモンドも好きなかた多いでやすよね(◎o◎)b
映画を観るとき、「この役者さんが出てるから観よう!」というのもいいでやすね。
あっしは山田孝之さんの出演作品は全部観に行こうと思ってやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 10:06) 

ぼんぼちぼちぼち

ackylackyさん

そう、映画化は不可能と言われていたのを見事に成功させた作品でやすね。
成功理由の一つには、原作をそのままなぞらなかった というのが大きいと思いやす。
文字だからこそ成立する表現と 映像だからこそ成立する表現がありやすもんね。

意図的に緻密に計算して観客を混乱させる という作品の大きな力点は、手段を変えて受け継がれてやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 10:20) 

ぼんぼちぼちぼち

ロゼさん

死体モノ苦手なかたは観ないほうがよいかも知れやせんね。
そんなに沢山でてくるわけではないんてやすが、死んでる様のメイクが結構リアルだったりしやす。
あと内臓もワンショットでてきやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 10:25) 

sana

おお~「ドグラマグラ」ですか!
映画がそんなにいいとは‥
特別な映画があるって、素晴らしいことですね。
原作はいぜん読みました。
知り合いの編集者に「日本のミステリで良いのありますか」と聞いてみたところ、「たくさんありますよ!『ドグラマグラ』とか」という答えが返ってきて‥そ、それは例外的なのでは?とのけぞったことがあります^^;
by sana (2013-09-05 12:04) 

ぼんぼちぼちぼち

さきしなのてるりんさん

あぁ、グリとグラ、ねずみさんの話でやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 12:08) 

ぼんぼちぼちぼち

NONNONオヤジさん

原作も映画も、つじつまを合わせようと考えると 解らなくなると思いやす。
映画のほう、原作をそのままなぞるように映像化されているわけではないのでやすが
観ると、原作のほうの狙いも見えてくるかも知れやせん。
原作には、加えて、精神病棟の理不尽な扱いに対する訴え・暴露 も 強く感じやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 12:19) 

ぼんぼちぼちぼち

johncomebackさん

うん、中学生の年齢だと理解できないでやしょうなぁ。
「通常の小説とは違って 敢えて狙って つじつま合わなく書かれているのだ」と認識して読みはじめると 解り易いかも知れやせん。
娯楽映画ではないので どこのレンタル屋さんにもあるとは限らないでやすが
もしも観てみようと思われたら、幅広いジャンルを置いてあるレンタル屋さんを探してみられてくださいでやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 12:28) 

ぼんぼちぼちぼち

sigさん

「カリガリ博士」、観たことありやす。
あっしは、アート・実験系の映画が しっくり違和感なく 観ていてほっとするので
劇映画もそっち系が 基本 好きでやす。
ストレスがたまっている時とかは特に、カタルシスに浸りたいので欲しやすね。
で、精神状態のいいとき・自分の中に精神的エネルギーがいっぱいある時は、商業の劇映画も観たいな・・・という感じでやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 12:48) 

ぼんぼちぼちぼち

sanaさん

映画、頭がくらくらするほどの達作でやす!
尤も、原作の熱烈なファンで 原作とちょっとでも違うところがあると嫌 というかたは 納得できないかも知れやせん。

・・・そう、この小説は、ミステリというジャンルにおさめてしまうには あまりにも・・・・・でやすよね(◎o◎)b
「ドグラ・マグラ」と沼昭三の「家畜人ヤプー」は、日本文学の中でも ちょっと特別でやすよね。
同時に、知っておいて人生に絶対に損はない と思いやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 13:03) 

るね

20代の頃に原作読了後、混乱のあまりしばらくポカーンとしていました。
「精神に異常を来す」までは(辛うじて?)至ってないようですがw

映画は未見なのですが、言葉ではなかなか表現しきれない
あのイメージの奔流を、ましてやそのまま映像化するのは、
やはり不可能なのでしょうね。

一つのイメージ像として映画を視て、原作を読み返すと
また違った理解ができるのかもしれません
……見る機会はあるだろうか?(^^;)


by るね (2013-09-05 13:54) 

ponnta1351

そんな映画があるんですね。
私は専ら洋画です。先日はBSで「インドシナ」を見ました。
昔の映画はいいものが沢山あったけど・・・。
by ponnta1351 (2013-09-05 14:45) 

ぼんぼちぼちぼち

るねさん

そう、あの原作をなぞるように映像化するのは 様々な観点から無理だと思いやすね。
監督の松本俊夫先生は、著書の中にて、「エッシャーのように展開してゆく形態の映画に創った」と解説されており
その例えは なるほど非常に端的で解りやすいな!と思いやした。
もしも機会がありやしたら 観てみられてくださいでやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 15:58) 

ぴぃ

「ドグラ・マグラ」原作を高校生の時に読みました。
「こういうのを理解できるようになりたいっ!!」と、
むしゃぶりついて大敗を喫しましたね(笑
「家畜人ヤプー」は多少齧り取ったかなと思います。
娘たちにも読ませてみたいところですが、
親が薦めて読んだのでは魅力半減でしょう。
親の目を盗んでこういう作品と触れて欲しいものです。
by ぴぃ (2013-09-05 16:02) 

ぼんぼちぼちぼち

ponnta1351さん

昔の洋画がお好きなかた 多いでやすね(◎o◎)b
最近また そういう作品を主に映る劇場が新たにできたりしてやすね。

よく、「映画鑑賞が趣味です」と言うと、そうでない人からは 映画なら何でも好きであるように思い込まれたりしやすが
それは違いやすよね。

あっしは、偏らずに色んなジャンルを観やすが、
おしなべると、やはり、国内外・時代を問わずに アート・実験系に好きなものが圧倒的に多いでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 16:09) 

ぼんぼちぼちぼち

ぴぃさん

原作を、しかもお若いうちに読んでいるかた 結構おられやすね。
あっしは映画を観てから原作を読みやした。

「家畜人ヤプー」も長いでやすもんね。
こちらは某監督が映画化する話が立ちあがるも実現しなかったようでやす。
この作品こそ 映像化不可能でやしょうね。
言はむとしているのは哲学的なものなのであって、いくら現代はCG技術が発達しているとはいえ
逆に忠実に再現してしまうと、テーマがぼやけてしまうように思いやす。

うん、「家畜人ヤプー」の感想文もね、いつか一つの記事にしたいと考えてはいるんでやすよ。
どちらも 親に勧められて読むものではないでやすよね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 16:22) 

きんれん花

大好きなものや 特別なもの 忘れられないものがあることが
未来につながりますよね 
by きんれん花 (2013-09-05 17:33) 

ぼんぼちぼちぼち

きんれん花さん

そうでやすね。
ここに帰ってこられるから 安心して冒険(あっしの場合は商業映画を観ること)を愉しんでみよう って思えるっていう・・・(◎o◎)b
もしも 嗜好に合わなすぎてイラッとしても、またこの作品を観て癒されれば大丈夫 っていう。

それは役者さんの演技に対しても同じで、
あっしは山田孝之さんの演技が特別に好きで、やはり演技に対する嗜好の帰る場所みたいな安心感があって
だから、色んな役者さんの色んな方向性の演技も観てみたいな・・・っていう。 
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-05 18:24) 

Hide

こんばんは!映画を見る時間が欲しいですよ!
by Hide (2013-09-05 20:01) 

ぼんぼちぼちぼち

Hideさん

近くに映画館のたくさんある街に住んでおられても 時間がないのでやすね。
映画は時間を要する趣味でやすもんね。
ちなみに、あっしが初めて自分の意思で一人で観に行ったのは新宿でやす。
18歳のとき、寺山修司の「上海異人娼館」を観やした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-06 09:41) 

chimamo

ナイスありがとうございます。
ドグラ・マグラ、昔読んだのは覚えてるけど、内容は全く覚えてないです。
途中で挫折したかも。
読み返してみようかな?
by chimamo (2013-09-06 12:29) 

lequiche

松本俊夫は「薔薇の葬列」の監督ですね〜。
「ドグラ・マグラ」を作っていたのは知りませんでした。
今度観てみます。

「上海異人娼館」もそういうのと似たニオイがします。
クラウス・キンスキーがすごくキモチ悪かったような記憶が・・。(^^;)
by lequiche (2013-09-06 14:12) 

rantan-nya

この監督さん、以前も取り上げられてましたよね・・
こういう皆に分からないといわれる原作を映画化しようと思うところも凄いし
映画として素晴らしいものにするところも凄いんですね~
わたしは原作も頭が変になるから読まないほうがいいと若いときにいわれ
未読ですが・・
そろそろ頭が変になって来ているので、読んだら元に戻るかしらん^^;
by rantan-nya (2013-09-06 20:43) 

エムケイ

ドグラマグラ、キマシタネ!

原作を初めて読んだのは15年位前。
人から借りて読んだのだけど、難しいというか、わけわからず、一度挫折。

普段の私なら、挫折した本はさっさと放り投げるところだけど、
かなり無理矢理、苦労しながら最後まで読みきりました。

その後、映画版を見ました。
新宿ツタヤで、VHSをレンタルしたのですが、すごい衝撃!

原作との違いとかは正直分かりませんが、
箱庭療法?の映像がものの見事に原作のイメージ通りで。

なぜか主人公よりも、正木先生役の桂枝雀が印象に残っています。

そして、小説よりも映画の方が私は好きです。
もう一度、映画見たいです。
by エムケイ (2013-09-06 21:10) 

ちゅんちゅんちゅん

こんばんは!
迷いなく1本を選べるって素敵だなぁと思います。
自分は「好き」はあっても
どれがイチバンなのか わからない(笑)
ちょっと凹みました・・・。
小説は 昔読んだことがありますが
その頃は 「感動したフリ」「すごいって思ったフリ」をしていたように
思うのです。
凹みが消えたら 映画をみてみたいです(^^)

by ちゅんちゅんちゅん (2013-09-07 05:46) 

あざみ

きっと私も好きになりそうですね!
今度、見てみる事にしましょう^^

by あざみ (2013-09-07 10:10) 

ぼんぼちぼちぼち

chimamoさん

ああいう内容の上に長いでやすしね~
挫折したかた 多いと思いやす(◎o◎)b
あっしは映画のほうを先に観ており おおよそどんな小説か解って読みはじめたので わりと読みやすかったかも知れやせん。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-07 10:45) 

ぼんぼちぼちぼち

lequicheさん

へい、松本俊夫監督は 劇映画を4本創られていて、中でもこの「ドグラ・マグラ」と「薔薇の葬列」は達作だと思いやすね。
是非 観てみられてくださいでやす(◎o◎)b

そう、「上海異人娼館」も 似たような匂いがしやすね。
でも具体的な内容は 殆ど忘れてしまいやした・・・f(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-07 10:58) 

ぼんぼちぼちぼち

rantan-nyaさん

へい、「ドグラ・マグラ」があっしにとって特別な映画であるだけでなく
松本俊夫監督も、あっしの中では特別な表現者なんでやすよね。
松本先生の存在がなかったら、あっしはこんなに映画好きになっていなかったでやす。

この、映像化は不可能と言われ続けていた当原作を映画化しようと考えられた理由の一つとして
松本先生は著書の中で、「従来の線的叙述ではない展開をさせるのに最適な小説だった」と書かれてて
あぁ、なるほど!と思いやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-07 11:31) 

ぼんぼちぼちぼち

エムケイさん

へい、きやした~\(◎o◎)/
この映画は、プログを始めた当初からひとつの記事にしようと思い続けていたのでやすが
好き過ぎて なかなか自分の中で収拾がつかなくて
今、ようやっと 簡潔にまとめることができやしたf(◎o◎)

狂人達が各々に動く庭の景、ガンダーラ仏像の巨大な頭があるとこなんて ナイスでやすよね!
そして、桂枝雀さんの正木先生は もうハマりにハマってて強烈でやしたね。
松田洋治さんの呉一郎にもいい印象を受けてやすが
あっしは個人的には---
もう少し後年に映画が創られていたら
藤原竜也さんの呉一郎を観てみたかったなぁなどと思いやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-07 13:05) 

ぼんぼちぼちぼち

ちゅんちゅんちゅんさん

あれもこれも同じくらい好き!というのもぜんぜんよいと思いやすよん。
あっしは気質的に好き嫌いがものすごくハッキリしているので
つけようと意識しなくても 自分の中で自然と順位がついてしまいやすf(◎o◎)

気がむかれてご覧になる機会があったら 是非~
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-07 13:16) 

ぼんぼちぼちぼち

あざみさん

幅広いジャンルをおいてあるレンタル屋さんにはあると思うので 観てみられてください(◎o◎)/

この映画、好き嫌いが大きく分かれるので コメントくださるかたは少ないだろうな と予測していたのでやすが
意外にもたくさんのみなさんに反応していただき 嬉しいでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-07 13:23) 

伊閣蝶

ドグラ・マグラは、仰る通り日本映画における異色の傑作だと私も思います。
この題材を、ここまで映像的に表現できるとは、正直思ってもみませんでしたので、公開当時劇場で観て、度肝を抜かれました。
今は亡き桂枝雀や室田日出男を始め、配役陣も素晴らしく、木村威夫の美術や三宅榛名の音楽も素晴らしいもの。
ぼんぼちぼちぼちさんが、この作品によって映画ファンになったというお話、誠に頷けるところです。
by 伊閣蝶 (2013-09-08 15:13) 

ぼんぼちぼちぼち

伊閣蝶さん

リアルタイムで劇場でご覧になったとは 羨ましい限りでやす。
そう、室田日出男さんも、声のトーンや風貌など、桂枝雀さんとの対比が大きくよかったでやすね。
解放治療場のガンダーラ仏像の頭部も、オープニングの不協和音で始まるピアノも つじつま合わなく創られた作品全体を暗示しているようで バランスが取れていて気持ちがいいでやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-08 18:54) 

多摩川音響

小説は読んだのですが、なんとなく狂気に引っ張られそうで映画はみていません(w うーん思い切って観てみるかな・・・
by 多摩川音響 (2013-09-08 19:31) 

ぼんぼちぼちぼち

多摩川音響さん

まぁ、決意されたら観てみられてくださいでやす(◎o◎)b
「計算の上 あえてつじつま合わなく創られているのだ」と認識されてから観ると 大丈夫かも知れやせん。
日本劇映画史上に残りつづける名作でやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-09 08:42) 

末尾ルコ(アルベール)

この作品、わたしも好きです♪

                  RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2013-09-09 11:12) 

ぼんぼちぼちぼち

末尾ルコ(アルベール)さん

おぉ!お好きでやしたか!!
日本劇映画史上に残り続ける名作でやすもんね。
原作は知ってても映画化されていることを知らないかたが結構おられるようなので
一人でも多くのかたに知ってほしいでやすなぁ(◎o◎)b

by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-09 20:57) 

Noko

こんにちわっ!「ドグラ・マグラ」っというと太田蛍一さんのイラストが思い浮かびます。高校の時に同級生の顔は知ってるけど話したこともないパンク少女に突然誘われて東京グランギニョルの「ライチ光クラブ」を観に行きました。みんなで地べたに体育座りで…でっ何やらシートを被ってる…血のりとか飛んでくるよって…グロテスクとかっていうのはおいといてとっても素晴らしい芝居だったことを思い出しました。人の無意識や精神世界って面白いですね。なんだか私も好きなジャンルな感じですっ!10年くらいまえに『ザ・セル』っていう映画がありましたが連続殺人犯の精神に入り込み女性の居場所を探し出す内容でしたが、精神世界の描写映像が美しかった。♬〜♬

by Noko (2013-09-15 13:49) 

ぼんぼちぼちぼち

Nokoさん

太田蛍一さんのイラスト、ビデオのジャケットになってやすね。
うにょ~っと気持ち悪い感じで夢野久作世界にぴったりでやすよね。

そのお芝居、あっしも観てみたかったでやすなぁ。
白い服は着て行ったらダメでやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2013-09-15 19:28) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0