個展会場に来た非常識な人達  [画家時代]

私・ぼんぼち、今現在は 教えるのみの立場にありますが、二十代の頃は 絵描きをしておりました。
前々回記事「某ライヴで見た非常識な人達」に続き、今回は、絵描き時代に遭遇した 強烈に負の感情に印象深い人達の話をしたいと思います。

先ず、絵描きがどういう仕組みの中で仕事をこなしてゆくのかを 簡単に説明します。(あくまで私の場合は ですが)
仕事は全て、「画商」と呼ばれる人を通して行われます。
画商は 作品を客に売るだけでなく、額の手配 個展会場の手配 般出入とそれに当たるアルバイトの手配 新聞掲載についての社とのやりとり 個展告知の葉書きの印刷屋への注文 等々、ありとあらゆることをします。
絵描きが直接 客とコンタクトを取ることは禁じられています。
個展会場で客と話をする時は、必ず 画商が傍らにつきます。
そして、連絡先を交換したりしないか、また、客の質問に対して 夢をこわさない いわゆる「創られたメイキング話」をきちんとしているかどうか チェックします。
「創られたメイキング話」を用意しなければならないくらいですから、当然、客に、どんなとんちんかんな どんなみょうちきりんな どんな奇妙奇天烈な どんないんぎん無礼な言葉をぶつけられようと 怒りをあらわにすることは御法度です。
静かに微笑んで応えなければなりません。

非常識とまではゆかないにしろ、とんちんかんな 半ば肯定前提の質問をする人は多かったです。
「音楽は クラシックしか聴きませんよね」とか 「こんなにたくさんの作品を画廊に持ち込むのは 随分 重かったでしょう」とか 「せっかく心を込めて描いた作品が売れて御自身の元を離れてしまうなんて 寂しいがろう1.jpgでしょう」とか・・・・。
音楽に関しては「ロックンロールやGSを聴きながら描いています」という事実は口止めされていましたが、「クラシックしか・・・」とまで肯定する必要はなかったので、微笑みながら「いいえ」と答えていました。
また、上に挙げた その他の半肯定質問も 演技をして首を縦にふるべき類のものではなかったので やんわりと本当のことを答えていました。
すると 殆どの人は、愕然とし、「えっ!?・・・そっ・・・そういうものなんですかぁっ???」と、眉間にしわを寄せ 目をまん丸にし 受け入れがたい という感情を前面に出すのでした。

まぁ、その程度は、私も 自分が知らない職業に対しては やはりとんちんかんな認識や発言をしてしまっているかも知れない訳ですし、「しょうがないか」と、顔で笑って心に小さなため息を一つ落とすほどで わだかまりも残りませんでしたが、以下の人達には 流石に、言葉こそ荒立てませんでしたが、静かに微笑み返そうとはみぢんも思えず、血の滲むほど唇を噛み 真っ黒く焼け焦げるほどギロリと相手を睨みつけずにはおれないものがありました。

ぐるぐると作品を一通り観、私が作家であることを認識するや
「こういう優れた絵が描ける人っていうのは、皆 ちょっと知恵が遅れているのよね、山下清みたいに」
と、当たり前という顔で まっすぐに話かけてきた 中年女性。
がろう2.jpgトントンと一階会場から上ってくるなり
「アンタ、死んだほうがいいっっっ!!」
怒鳴りつつ指差した六十才くらいの男性。
「はぁ・・・・・・・・・何故ですか?」
心の口を唖然と開けながら、極力 穏やかに返すと
「芸術家っていうのは 売れちゃぁいけないんだよっっっ!!」
私は自らが「ゲイジュツカ」だ などというたいそうな者だとは、公言してもいないし つゆも思っていないのに。
絵を売って生活収入を得ているので 絵描き・画家ではありますし、表現の仕事の一つですから 表現者ではありますが。
仮に、百歩譲って 表現者=芸術家 と認め、加えて 表現者は客受けを狙った仕事はせずに我が道を独走するものである という考えもありだと寛大になったとしても、いきなり初対面の人間に開口一番「死んだほうがいい」とは・・・・・。
「あのぉ~~~・・・・売れなかったら どうやって生活すればいいんでしょうか?」
「売れないで飢え死にするのが 芸術家なんだよっっっ!!!」
また、一見 普通に品の良い五十才くらいの御婦人は、あたかも「関西のかたは うどんがお好きなのよね」とでもいうような、言うまでもなく といった口調と面もちで
「絵描きさんて、全員 覚せい剤やってらっしゃるんでしょ。 だから素晴らしい絵が描けるのよね」
と、微笑んできました。
こてん4.jpg私は一瞬、ここは不条理演劇の舞台なのではないか?と、自分の居る時空を疑いました。
御婦人は、うどんと同じ空気感で「アナタ、犯罪者よね」と、初めて対面する人間に笑んでいるのですから。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ??? やってませんけどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・」
「えっっっ??? やってないんですか??? やってないのに こんなに描けるんですか???」(笑顔は瞬時に失せ、まるで以って信じられない といった表情)

非常識な人というのは、必ずといっていいほど どんな場にも居るものです。
あらゆる職業の人が、自身の仕事場で 非常識な人間に 一度や二度は遭遇していることと察します。
職業によって、マナーの悪さの向けられ方というのは様々だと思います。
弱い者イジメ的であったり 羨望・嫉妬の裏返しのイジワルだったり 子供のようなワガママだったり・・・・・
前々回・今回と、ライヴで見た 個展会場に来た 非常識な人達を思い返し 書き記しましたが、ここまで書いてきて、こういう理屈なのかなぁ と、曖昧な輪郭ながらも 私なりに推測しました。
あれらの人は、表現の仕事をする者----音楽家 役者 小説家 詩人 舞踊家 画家 陶芸家 彫刻家 等々-----を 自分とは何か根源的にまるで異質な人間だと思い込んでいるのではないだろうか?------と。
だから、わざわざ好き好んでやってきて 平然と 非常識な言動が出来るのではないだろうか?------と。
表現者も 普通の人間です。

がろう3.jpg

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YUTAじい

おはようございます。
初めて書き込みさせて戴きます。
自分の器量でしか、話せない・見えない悲しい事ですね。

by YUTAじい (2012-04-15 07:26) 

Rchoose19

思考回路が私とは異なるようで興味深いです。
もちろん、お客様のほうですよ(^^ゞ
絵かきさんとお客さんは直取引きが出来ないのは始めて知りましたよ~。
by Rchoose19 (2012-04-15 08:42) 

にすけん

 非常に興味深く拝読いたしました。絵画ビジネスとはそういうシステムだったか…しかし接客ゾーン?においては、なかなか凄いエピソードのオンパレードですね。
 ワタシの知り合いに趣味で絵を描く人がおりまして、そこそこの規模で個展までやりましたが、このお話にプロの世界との決定的な差を感じました。いやはや…
by にすけん (2012-04-15 12:35) 

PATA

こんな人たちは思考回路が同じなんでしょうかね。
お気持ちお察しします。
by PATA (2012-04-15 13:28) 

キャスリーン・ケリー

非常識なひとってある意味凄いですね 特に50代の女性の発言からは、自分は労せずご主人のお金や地位に自分を勘違いをしている女性に多いタイプの頭の弱さを感じてしまうのは わたしのひがみでしょうか
それにしてもやっぱりぼんぼちさんて凄い方なんですね 前から挿絵(画像)にその才能を感じさせていただいていましたけど^^
by キャスリーン・ケリー (2012-04-15 15:38) 

ra35

も物凄い固定観念ですね。ここまでくると非常識すぎます
ここまでではありませんが 固定観念で見てしまう事、あるので 気をつけようと思いました。
by ra35 (2012-04-15 18:34) 

水丸 岳

うーむ。
それならそういう方々にとってわたしなぞ、一円のもうけ
にもならないのに『小説』と題打って駄文をただひたすら
に書き散らかす、アタマのおかしいとんとんちきのはげお
やぢということになるんでしょうな。
いや、否定はしませんが。(^m^)

ええ。それをネタにして一作書けますね。(^m^)
(←転んでもただでは起きない(^m^))

by 水丸 岳 (2012-04-15 19:13) 

雪花

不愉快な思いをされた頃があったのですね~☆
お気持ちお察しします(^^;
by 雪花 (2012-04-15 19:34) 

akipon

変な人(非常識)っているもんですねぇ(笑)
僕は画家ではありませんが、割と近い系の人たちを知っています。
でも皆さん基本は普通の人たちですよね。
普通の感覚を持ち合わせてなければ、絵も描けないのでは?
by akipon (2012-04-15 19:52) 

サンダーソニア

才能のある方をそのまま受け止められない方っているんですね。
天才と変人をイコールにしてしまうのでしょう。
ぼんぼちぼちぼちさんの絵はきっとバイタリティに溢れているのでしょうね。
by サンダーソニア (2012-04-15 20:25) 

mimimomo

こんばんは^^
プロの絵の売買について初めて知りました。
いろいろ制約があるのですね。
非常識な人たちがいるのはこの齢になると経験済みですが・・・
『う~~~ん』と唸って二の句が継げませんよ。
by mimimomo (2012-04-15 21:03) 

太陽の玉子±

冷静に活字として読んでいる分には「非常識な人たちが多いこと」とまるで他人事のように感じている部分と、「ひょっとしたら、無意識のうちにそんなことを自分もしているかも」という自戒の念がまぜこぜになりました。
キヲツケネバ。キヲツケネバ。 貴重なお話ありがとうございました。
by 太陽の玉子± (2012-04-15 21:35) 

青山実花

強烈なお話しですね。
ここまでくると、
その方達の思考回路や、
普段の生活をもっと知りたくなります。
(興味本位なようでごめんなさい。
まったくもって理解不能な方のお話しを聞くと、
逆に確認せずにはいられなくて・・・) 

by 青山実花 (2012-04-15 21:39) 

ぼんぼちぼちぼち

みなさん

すでに葉桜の東京・杉並の今日、こんばんはでやす(◎o◎)/

今回は、あっしが ずーーーーーーーーーーーーーーーーっと溜めていたうっぷんを吐き出してしまいやした。
お付き合いくださり ありがとでやす・ぺこりっ。
絵描き現役時代は、やたらに言ってはならない舞台裏で
絵描きを辞めてからも、晴らすに相応しい場がなく、
いつか たくさんの人に言ってやりたいーーーー!と どろどろと負の熟成をさせていた思ひ出でやす。

「画商」というのが何だか解らない というかたが大部分だと思ったので
記事中で簡単に説明させていただきやしたが
極めて端的に言うと----
役者さんやミュージシャンにとっての「マネージャー」のようなものだと解していただけるとよいかと思いやす。
完全にイコールで結べる訳ではないのでやすが、極めて それに近い役割をする人でやす。

で、何故、画商が 絵描きと客が直接コンタクトを取るのを禁止するかというと----
いわゆる「とっぱらい」をやらないように でやす。
あと、客の中には 色んな絵描きから作品を買っている つまり 色んな画商と知り合いになっている人がいるので
「こっちの画商のほうが実力あるよ」みたいに鞍替えを薦めたりする可能性もあるからでやす。

また、画商がつくと、「今月は金なくったっていいから仕事しないで遊んでいよーー」ってな独り決めは出来なくなりやす。
そんなことをすると、画商の収入もなくなってしまうからでやす。

そんなに不自由なのに 何故 画商と組むの?と思われるかたもおられるかも知れやせん。
しかし、コンスタントに生活収入を得るには、記事に具体的に挙げたような 「描く」以外のもろもろの事は全て画商に任せたほうが
現実的効率的に廻るからでやす。

勿論、お客さんは、非常識な人ばかりでなく、きちんとされてるかたも 多ぅございやした。
逆に、「あのーー、こんなことをお聞きするのは失礼かもしれないんですが・・・」と 前置きして話されるお客さんは
全然 失礼でも何でもない内容だったりして
人間って そーいうものかも知れないなーと 思ったりしやした。

あっしも 自分がまるで知らない職業の人に対しては
無自覚に すごくおかしな先入観持ってるかも知れないので
もしもとんちんかんなことを言ってしまったら
ちゃんとその場で謝って現実を受け入れようと思いやす(◎o◎)




by ぼんぼちぼちぼち (2012-04-15 22:00) 

こあーる

うわぁ・・・。
知恵が遅れてるとか、覚せい剤とか、こんな失礼なことを平気で言える人がたくさんいるなんてビックリです。
それも、揃いも揃っていい年した大人が。
自分はそうならないように、発言に気をつけようと思います。
by こあーる (2012-04-15 22:16) 

朝比奈 千歳

度々私のブログを見ていただいてもらいありがとうございます。
私のような小童でも突っ込める記事とお受けしましたのでコメントさせていただきます。

それにしてもひどい方がいるものですね。年齢的にも厚顔無恥そのものです。
私は美術館などという場所にはまだ行ったことがないのですが、芸術を根本的に歪んだ解釈で塗り固めてしまった方が来られてしまったのですね。。。

計り知れない怒り、心中お察しいたします。
上手くは言えないのですが、「アタシはアンタたちとは違う!」という意思表示をわめきちらしたかっただけのようにも思えます。

しかしアタシもアンタも体に傷をつければ同じ赤い血が流れています。
この場合返し刀になるかこんな人も自分たちと同じか、という残念な思考になるかは伏せさせていただきますが。

芸術というものは、万人に愛されるものでもなければ誰一人とも愛されないものでもありません。観る人を魅了する美しい芸術、しかとこの目に焼き付きました。ありがとうございます。

by 朝比奈 千歳 (2012-04-15 22:57) 

れもん

こんばんわ 画家と画商の関係が疑問だったのですがよくわかりました。
それにしても客の言動、全く信じられない! 変な人がいるものですね。
デパート等での個展会場等はよくのぞいてますが、作家さんがいるとなぜか緊張してしまいます。
by れもん (2012-04-15 23:27) 

藤並 海

ただただ呆れるばかりの方々ですね
世間では良識ある大人の一人であるはずの方々でしょうに・・・
投資の対象として芸術作品を買い求めるような方は
えてしてそんな感じなんでしょうかねぇ・・・
by 藤並 海 (2012-04-16 00:51) 

k_iga

絵画や音楽、小説にものすごい思い入れを持った人は多いですね。
向田邦子が直木賞を受賞した時の話は凄まじいです。

連日連夜、手紙や電話で「お前の書くものは芸術では無い!」とか
悪口雑言罵詈讒謗の嵐で、初老の文学青年崩れの男からは
「毎朝、斎戒沐浴してから原稿用紙に向かう生活を数十年続けている
俺でさえ満足できる作品が書けた試しがないのだぞ。」とかなんとか。
by k_iga (2012-04-16 02:16) 

さる1号

こんな人達がいるなんて・・・
驚きました。
このような人達の相手をするのは大変だったでしょうね。
by さる1号 (2012-04-16 06:02) 

土芽

ねたみもあるのでしょうが、自分のできないこと、理解できなことに関して
自分なりに理解できる理由をつたり、否定したりしないとならない人たち
意外と多いのですよね。
自分の中だけで収めてもおけず、口にして他人を傷つけることによって
自分自身に収まりをつける人って、言う内容の非常識度の違いはあれど
結構多いと思います。
by 土芽 (2012-04-16 06:30) 

doudesyo

おはようございます。
画家ではありませんが絵画の展覧会もしています。お客様にそのような方が多くいらっしゃるとはビックリしました。私が画廊でやったことが無いからなのでしょう。
お客様に育てられましたと言えるような方々がいらっしゃるといいですね。
by doudesyo (2012-04-16 07:31) 

しまふくろう

市役所の窓口VS市民とか警察官VS市民、医者VS患者とか。絶対に自分に刃向かってこないと思った相手に対する振る舞いは人間性がむき出しになりますね。
 私も自営業なので時折、とんでもない人たちに辟易します。
同僚は「怒ってもゼニにはならん。」と。
 私は勉強不足です。
by しまふくろう (2012-04-16 07:37) 

mk1sp

>ここは不条理演劇の舞台なのではないか?
この発想に感心しつつ、吹いてしました(笑)

独自の考えを持っている方を動かすことは、マネジメント力の醍醐味の一つのだと思いますが、度を越している方の場合は、相手にしないのが身の為です。というのは年を重ねると分かってきますね(-_-;)

by mk1sp (2012-04-16 08:01) 

cafelamama

ウディ・アレンが「ブロードウェイと銃弾」という作品で
芸術性と商業性のはざまでなやむ劇作家の姿を描いてますね。
不条理劇ではなく、コメディで。
by cafelamama (2012-04-16 08:46) 

さきしなのてるりん

ぷっと吹き出してしまった私は、ぼんさまの心の傷を分からない不届きなやつですなぁ。世の中には面白い人たちがいるなぁ。どんだけ山下清を知ってるのかな。どんだけ、芸術ってわかってるのかな。ワタシャわからんから、こんなこと言えませ~ん。cafelamamaさんのコメディと読みました。
by さきしなのてるりん (2012-04-16 09:56) 

ぼっこ

凄い!驚くばかりです。

by ぼっこ (2012-04-16 10:18) 

emixmamy

なんてことをいう人たちなんでしょう、酷いお話で驚きました。
ずっと我慢なさっていたのですね、
いまは鬱憤が晴れ、お心が静かになっているとよいですが。
by emixmamy (2012-04-16 10:38) 

ぴぃ

「怒りで人が殺せたら」というほどの気持ち、
私も多々ありましたけど、これはひどいですね。
それほど(通常の人間には描けないほど)に、
素晴らしい作品だというほめ言葉だと・・・、
思うにしてもやはりひどすぎます。
by ぴぃ (2012-04-16 11:22) 

よいこ

世の中は、マネージングする人が一番儲けるようになっているから、AKBなんかも本人たちはただ働きに近いほどしんどいのではと想像していたので、画商の裏話は初耳で面白かったです。
ぼんぼちさんが不当な意見を耳にすることが多かったのは、それだけ刺激的な作品を発表していたということでしょうね、ふふふ、見てみたかったなぁ~
by よいこ (2012-04-16 11:52) 

さくらこ

恐らく「天然」の方々。
自分の非常識を分かっていらっしゃらないのでしょう。
初対面の方に対して「覚醒剤やってらっしゃる」
たぶん一生言う機会ないだろうなぁ…。
by さくらこ (2012-04-16 22:50) 

うっぴぃ〜

そういう一見理不尽そうな発言する方々って、時々、遭遇しますよね。 心情をみてみたいとは思うのでが、表情からも中々読み取れなくて、しかし、おそらくは、富裕層の道楽程度にくっちゃべってみた的なことなんだとは思いますけど、何か社会的な現実背負っていてる割りには、聞かされてる側からすれば、その言葉、庶民ズレしてるよって感じなんですよね。足を運んでくれてる分けですから、誰にも何にも束縛されない、至福の瞬間なんですよ。 それでも主催側への迷惑はダメですよね。 こんな口、聞くやつにどんな応答できる? なんて事で、内心は、ストレス発散し、リフレッシュしてる。 わたしを一瞬でも楽しませてくれたら、全部買ってあげるわよー、なんて方たちなのかも・・
by うっぴぃ〜 (2012-04-16 22:54) 

ぼんぼちぼちぼち

みなさん

今回こうして 長年溜め続けていたうっぷんをぶちまけ、
それをたくさんのみなさんに読んでいただけいてる・・・のみならず、
多くの同感のお声、嬉しいかぎりでやす・ぺこりっ。
ぼんぼちのストレスは ぱぁっ\(◎o◎)/と発散できやしたよん。
みなさん、ありがとでやす。
ブログやってて良かったなぁ(◎o◎)
同時に、ストレスというのは、たくさんの人に話して 共感していただくことによって解決できるのだ と身にしみて感じやした。

そう、こーいう客って、上野の美術館には殆どいないんでやすよ。
初めての個展の時に 事前に、画商に「上野とは客層違うから覚悟しといてね」みたいなことを言われて
まぁ 一応 身構えてたつもりなんでやすが、「あー ここまでとんでもない人が来るのねー(◎o◎:」と 己れの覚悟の甘さを思い知りやした。
まぁ、以下の例えが適切かどうかは解りやせんが
ショットバーも、同じような品揃え 雰囲気でも
ホテルと街場では 客層が大きく違ってくる みたいな。
ホテルのバーに入って行って バーテンダーに「オレのほうが酒 知ってるんだぞ!」って くだ巻けるとんでもない度胸のある人は少ない みたいな。

土芽さん あぁ、なるほど、そういう理屈だったのか! と大きく納得しやした。
そうに違いないでやす、それで辻褄が合いやす。

向田さんの受賞時、凄まじかったのでやすね・・・・・
言葉を失いやす・・・・(◎o◎:
「テレビの脚本家」=芸術未満のくだらない仕事 という まるでおかしな認識を頑なに持っている人って 一部にいやすからね。
それにしても、初老の文学青年崩れの男の言ってることには失笑でやす。
>「毎朝、斎戒沐浴してから原稿用紙に向かう生活・・・
文学に関しては まるきし素人のあっしが言うのも生意気でやすが
決して、斎戒沐浴という行為全般を否定はしやせんけれど
小説家を目指すなら、その時間を 人間観察や言葉の勉強にあてたほうが いい小説が書けるのではないか と思いやすね。
足を組んで頬杖をついて 喫茶店の店員や客を観察したり
寝転んで 辞書や様々な書物を読みあさったり・・・・
そのほうが よほど・・・・と。
こーいう 初めの一歩からして間違ってる人って どの世界を目指す人にもいるんでやすよね。
by ぼんぼちぼちぼち (2012-04-17 00:28) 

まほ

絶句しました。
怒りを通り越して唖然としてしまったのです。
すごい人間がいるのですねぇ。。。
ただただ呆れました。
そう言えばうちの母は「小説を書くような人間は、
みな(!)精神的にカタワなんだから、あんたも止めなさい」と本気で言ってました(笑)
これって、ぼんぼちぼちぼちさんがぶつけられた言葉と、
同じ種類の偏見ですよね。
幸か不幸か、私は作家にはなれませんでしたが・・・(苦笑)
by まほ (2012-04-17 03:32) 

オカジュン765

おはようございます。まいど訪問おおきにです。
いろんな方がおられるんですね。私の場合そんな非常識な方に出会った時は、逆に同情してしまいます。そういう風にしか物を見ることしかできない悲しい人たちなんだなぁと。
by オカジュン765 (2012-04-17 08:11) 

もーもー

言葉とは、難しいものでありんす・・・・
ただ  常識ある 生活を  日々  送りたいもの  
 心がけていきたいものです・・・・
非常識にも  ほどがありますね・・・・・
  さぞ、身なりは  きれいな 御婦人  なのでしょうが・・・・
ボロは  着てても  心は 錦    で  いたいものです・・・
 頑張って下さい    
by もーもー (2012-04-17 09:04) 

イヴママ

本当にそんな事言う人たちがいるなんて!
びっくりです。
なんか、夢をみてるみたい~。

by イヴママ (2012-04-17 10:03) 

ちゃーちゃん

こんにちは‼
ご無沙汰です・・・ホントにお話の様な言葉を口にする方が居るのかとビックリしています。お料理、音楽、絵画等は個人の好みもあると思うので私は他人にはっきり感想を言えません・・・美味しかったら「美味しい」好きだったら「素敵です」の表現位はしますけど・・・言葉は難しいですネ。
by ちゃーちゃん (2012-04-17 10:42) 

rinco

面白い興味深いお話でした。
私もへんな業界にいたので溜まってる事いっぱいありますが
おもしろおかしく書けるようになるまでもう少し
時間が必要かもです。
ありがとうございました。
by rinco (2012-04-17 18:11) 

扶侶夢

面白かったです。
薄々感じてはいましたが、やっぱりこういうふうに絡まれるんだなあと再認識しました。
わからん奴には、どうしてもわからんものです。ま、いいけどネ(笑)それで世界がどうなる訳でもなし…
by 扶侶夢 (2012-04-17 19:31) 

ハンタ

なんともはや・・・。
困った人たちはどこにでもいるのですねぇ・・・(^^;)。
by ハンタ (2012-04-17 20:15) 

ぼんぼちぼちぼち

みなさん

春雷の東京・杉並の今日 こんばんはでやす(◎o◎)/

勿論、ここに挙げたような人は お客さんのごくごく一部で
多くのかたは きちんと観覧されて 礼儀正しく質問してくださってやした。
作品自体に対してどう感じられるかは自由でやすから、どんな酷評でも 真正面から聞こうと思ってやしたが
生き方や人となりをこのやうに言われるとは 想像だにしてなかったでやすね・・・・(◎o◎:
あっしが「はぁ~~!?」ってな顔で対応しても
あれらのお客さんに対しては 画商も 流石に
「そういう反応まずいから」とは言わなかったでやすね。
後で 「まったく しょうがない客だよねー、ははは・・・」って。

又、これは、別段 失礼というほどではないんでやすが
「絵描きさんなのに ベレー帽に絵の具のついたスモックみたいな服じゃないんですね」と
意外そうに仰るかたは多かったでやす。
まぁ そーいう格好は、別の職業(?)に例えると
泥棒が口の周りにまるく髭生やして 唐草模様の風呂敷かついでる くらいに 非現実的なステレオタイプのスタイルなので。
芝居だったら、子供向けかコントならありだけど リアリズムではありえない といったところでやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2012-04-17 21:34) 

rantan-nya

特定の職業に対する勝手なイメージ、きっとそれまでドラマで見たり
エピソードとして聞いている話で、ひとくくりにしてしまうんですね・・
それをわざわざ確認するって、どんだけアホなんでしょう!
わたしは絵描きさんの友達も、お父上が絵描きさんだった友達もいますが
普通です って当り前ですが^^;
わたしは写真展に行って、時々作者に話を聞いたりするのですが
気を付けようと思います・・ 今のところ、大丈夫だと思いますけれど
by rantan-nya (2012-04-17 23:34) 

B.B.

こんにちは。
私も絵描きの端くれでして…。
いるいる~って感じで拝見しました。一時は変な人に会いすぎて画廊に立つのも嫌になりました。いくらお金がほしくても、コイツらにゃ死んでも売らん!!みたいな。
女の子の作家だと、ストーカーまがいな追っかけオジサンファンがつく話もよく聞きます。
芸術・美術を生業とする側も確かに変わってるかもしれませんが、好む側の方々も相当変わってますよ!…と断言するのは危険ですかね(笑)
でも偏った知識や偏見で物言う方、やめてほしいです。
by B.B. (2012-04-18 09:03) 

TAMA

かなり長い事接客業をしていますので、
本当に色々なお客様に接して来ました。
思考回路を疑いたくなる様な方も沢山・・。
お客と言うだけでどんなに若くても尊大な人も数知れす。
中々に辛い仕事です(>_<)
それにしても絵描きさんと画商さんの関係がその様なものだとは・・。
初めて知りました!
by TAMA (2012-04-18 15:09) 

じゅりあん

もう、ただただビックリです。
初対面の方に、いきなりそんなことを言うなんて・・・。
怒りを通り越して、悲しくなりそうですね。


by じゅりあん (2012-04-18 19:13) 

ぼんぼちぼちぼち

みなさん

そう、ステレオタイプな絵描きイメージは、アイコニックに描かれたドラマや映画に刷り込まれているのかも知れやせん。

あ、ひとつ思い出しやしたが
「筆を縦に持って ウーーームって画面を睨むのは、あれは何をやっているんですか?」って聞くお客さんも 結構おられやした。
現実には----
プロの絵描きは、まず そんなことはしやせん。

たぶん それも、アイコニックに描かれたドラマや映画の中で 絵描き役の役者さんがやっているのを観て
現実にも行われている と思われたのでやしょう。
何故、絵描き役の役者さんがそれをやるかというと(演出家がそうつけるかというと)
絵画を学び始めの人は、デッサンなどを学ぶときに
筆のような長いもので モチーフのプロポーションを測らないと まだ描けないんでやす。
けれど「ウーーム」ではなく、ピッ ピッ と冷静に測りやす。
それを、「絵を描く」という動きも言葉もない 変化のつけづらい芝居に 演劇的な意匠をおおいに加えて持ってきたのでやしょう。
プロになっている人間は 当然、基礎であるデッサンは遥か以前に身についている訳でやすから 測らなくとも 描けやす。

他の芝居でいうと----
切れてしまっていると解ってる受話器に向かって「もしもしっっ!」ってどなって その後 受話器をじーーーっと睨みつけるのに似ているかも知れやせん。

ともあれ、接客ゾーンは 如何なる分野も とんでもない客が来るものでやすね。
今日も、銀行の窓口で 何やら大声でわめき散らして 店中の視線を集めているおじさんがいやした・・・・(◎o◎:




by ぼんぼちぼちぼち (2012-04-18 21:42) 

モッズパンツ

それぞれの業界にはいろいろ決まり事みたいなことがありますが、画家と画商の関係性が分かり面白かったです。w (´∀`)ノ

(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2012-04-18 23:14) 

ぼんぼちぼちぼち

モッズパンツさん

やっぱ 画家と画商の関係が解らなくておられるかたは多いのだなぁと
今回みなさんのコメントを読み 改めて感じやした。

因みに 画商からは、「これからは こーいう方向性・モチーフの作品を主に描いてください」とか
「常連のお客さんが モチーフは○○で○号の作品を欲しがってるので○日までに描いてください」とか
そこまで細かく注文が出やす。
で、「いや、これは描きたくない」が ごく稀なら支障ないのでやすが
「あれは嫌 これも出来ない」がしょっちゅうでは、
プロとしての信用を失いやす。

そして 表向きには、どれほど嫌々描いた作品でも
「私が描きたくて描いたものを解っていただけて嬉しい!」的な言葉を
画商を傍らに、あるいは 画商が代弁し、
あるいは 画商が絵描きの言葉として創作して 作品に添えてお客さんに伝えやす(◎o◎)b

by ぼんぼちぼちぼち (2012-04-19 20:46) 

opas10

そのような言動をする人たちは、芸術家という存在自体が非社会的だと言いたいのでしょうけど、実は自分たちこそが非社会的存在だということに気が付いていないのですね。
by opas10 (2012-04-21 16:28) 

ぼんぼちぼちぼち

opas10さん

その通りでやすよ~。
もしも時空をゆききできたら、あの人達に このコメント 掲げてやりたいでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2012-04-21 21:04) 

sadafusa

はじめまして~。

はぁ~、と読んでいてため息がでますね。
うちの娘も美大の四回生ですが(ただ今)、去年、わりと大きな
公募展に入選したら「アンタ、どんだけの先生と寝たん?」
と白昼堂々と聞いてくるオッチャンとかオバチャンがいて
絶句した、といって怒っていました。

「アタマおかしい」ともいわれてました。こういうことをスラっと
いえるほうがよっぽどおかしいと思いますが、
たぶん、いっているほうは全く気にしていないのでしょうねぇ。

世の中ある意味、鈍い人のほうが生きやすいと思います 汗
by sadafusa (2012-05-11 22:29) 

ぼんぼちぼちぼち

sadafusaさん

そうでやしたか・・・・
入選おめでとうございやす・・・・と同時に、やっぱ さっそくおかしなかたがたの洗礼 受けやしたか・・・(◎o◎:
そう、鈍い人のほうが生きやすいと思いやす。

上のコメント欄に 土芽さんがくださった言葉が ずばり的を射ているなぁ と
記事にした体験その他を思い返して 実感してやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2012-05-11 22:54) 

rira

はじめまして。 
どんな場所でも どんな相手にでも 非礼極まりない人がいますね。
礼を欠く発言をする人は 日常から品位薄いのでしょうが・・・。
面と向かっていわれると 痛すぎですね。(相手/痛い人って意味もあります)

人に言われたことは まるで「自分の評価」のように感じて
苦しくなったりしまいがちですが、実際とかけ離れているのだから
自分とは違う世界の言葉と流してしまうのが気が楽のように思います・・・。


今日はじめて伺いましたが 興味深い方ですね。
のちほど ゆっくり遡って記事を拝見させていただきますね♪
by rira (2012-05-14 23:11) 

ぼんぼちぼちぼち

riraさん

そう、非礼極まりない人、どんなとこにもいやすね(◎o◎:
いかなる職業の人も、その仕事人である以前に「普通の人間」なんだから・・・って思いやすね。

遡って観ていただけるとは恐縮でやす・ぺこりっ。
自己満足の拙い記事でやすが、あっしなりに一生懸命綴らせていただいてやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2012-05-15 00:01) 

HillyBlankgenerate

アート=前衛=アンダーグラウンド=マイナー=変人
メジャー=普通=セルアウト
こんな偏向思想をお持ちの方はいまだにたくさんいますね。
自分もバンドをやっていた頃、「凶暴な人」みたいな扱いというか、変な噂が流れて困りました。変わったことを普通にやったらダメ、みたいな変な思い込みって消えませんね。わいわい好きでやってるだけやのにね。
by HillyBlankgenerate (2012-06-08 18:32) 

ぼんぼちぼちぼち

HillyBlankgenerateさん

そうそう、そういうおかしな法則を脳内に作り上げてる一部の人の存在、消えやせんね。
あ、ブルーハーツの歌に こーいうのがあったの思い出しやした(◎o◎)b
♪通りを歩いたら 陰口たたかれて
本屋に立ち寄ったら ジロジロ眺められ
バイトの面接じゃ 冷たくあしらわれ
不動産屋に行けば オヤジがこう言った
ギター弾きに貸す部屋はねぇ
ギター弾きに貸す部屋はねぇ
ギター弾きに貸す部屋はねぇ
by ぼんぼちぼちぼち (2012-06-08 20:50) 

toms shoes outlet

I think it’s great that you’re sharing what you’ve learned and helping other people regardless of how much experience you have in photography – I find that writing it down like this reinforces in your own mind what you’ve learned and you’ll more than likely become a better photographer yourself as a result
by toms shoes outlet (2013-05-09 05:47) 

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