これから・下   [作文]

今日だけ白い眼帯の人のあっしは、ガチャポンの丸みを指の腹に遊びながら、井の頭公園の池の西端 湧水を背にした石橋のらんかんに腰を下ろしやした。
と ほぼ同時に、ガイドマップとカメラを手にした 初老の四、五人の男女が、声を弾ませながら 「あっ!ここよ」「そうだ、そうだ」と 湧水に近づきやた。

この湧水は、神田川の源流であり 江戸時代には殿様が茶をたて云々という 歴史ある名所に数えられる名水でやす。
しかし、もう随分前に 公園のすぐ脇にマンションが建ったために湧かなくなり、今は 時間を限ってポンプで汲み上げている ということでやした。
この話は、いつか 駅近くで吞んでいて 隣の知らぬ者に聞いたことなので ほんとか嘘かは解りやせんが、後日 深夜に通りかかった時には、確かに 水は しんと 真っ暗な闇一色に ゼリーのように静まりかえってやした。

あっしは背後の感嘆をよそに、ぼんやりと 少ぅしだけぺたんこの池の遠景を眺めやした。
噴水 橋の上をまばらに行き交う人々 池に垂れる未だ茶色の桜の木・・・・・
眼帯のゴムを、右 そして左と外しやした。
この場所なら 誰にもまともに顔を見られずにすみやす。
空に向かって両目を痛いくらいギュッとつむり、そして ゆっくりと 向き直りやした。
左のまぶたは だいぶん開くようになってやした。
噴水 橋上の人 桜木・・・・・
先とは ほんの少ぅしだけ奥行きのある ほんの少ぅしだけ広々とした 三月終わりの井の頭公園がありやした。

4173.jpgうす茶色のケースの 赤道にあたる部分にぐるりと巻かれているテープを外しやした。
両端をひねるように回したあっしは、次の瞬間 思わず「あっっ!」と小さく声をあげ、やや上体を退かせやした。
あっしの腿の間 ねずみ色のらんかんには、どう見ても 生みたての生玉子が あたかも目玉焼きになるのを待つかのように 微かに黄緑色を帯びた透明が、不定形にどろりと広がり、中央には こんもりと 新鮮ですよと主張せんばかりの 山吹色のドームが盛り上がり、しかも その両端には 白いクチュとしたものまで付いてやす。

あっしは、恐る恐る 人差し指で バツグンに栄養のつまっていそうなドームを 軽く圧してみやした。
ドームは 凹み、そして あっしの指の戻るのに合わせて また 何事もなかったように プルンと脹らみやした。4175.jpg
人差し指の腹を 鼻へ近づけやした。
微かに しかし確かに ビニールというかプラスチックというか そんな化学物質の匂いがしやした。

生みたての化学物質を、左手で らんかんの縁に圧し出すようにして 右掌にすくいやした。
左手の人差し指と親指に 山吹色のニセ栄養を挟み、目の高さにかかげやした。
つやつやのニセ栄養は、トロン と はじけることなく静止しやした。
人差し指と親指に じょじょに力を込め、二つの指の腹がくっつくほどに圧しつぶしやした。
ニセ栄養は、相変わらず 親指の爪を隠したまま 静かに静止してやした。
つやつやの山吹色の鏡からは、やたらと横長のへんてこな顔が、こちらを見つめてやした。

足元には 餌を貰いなれているらしい鳩が、目前の水面には これも同じであるらしい鴨と鯉が、いつしか あっしを取り巻いてやした。
あっしは、この「本物そっくり生玉子」で ひとつ奴らを騙くらかしてやろうと、何処に放ろうか 指を丸め 勢いをつけ 肩を引きやした。
が、すぐに こんなものに騙されるのは人間だけであることに気づき、拳を下ろしやした。
笑いが 唇の内側からこぼれやした。
遠景の水面が、白くキラキラと きらめいてやした。
左の眉の下に触れると、まだ 腫れは完全には引いていないようでやしたが、けれど あっしは「殴られた人」でも別に構わないと思いやした。
帰ったら まっ先に捨てようと思っていた 蟹田氏からの謎の年賀状も、捨てようが捨てまいが そんなこと自体 どうでもいいように思えてきやした。
「文明」がどうとか「文化」がとうとか どうでもいいように思えてきやした。
のみならず、蟹田氏の存在そのものも もう なんだっていいように思えてきやした。
常にどこかに謎をはらんだあの男と あっしは ほんとうに遭っていたんでやしょうか?

「もうちょっと寄ってーー」
「だめだめ、それじゃあ 湧水が隠れちゃうでしょー」
背後では、声々が ますます弾んでやした。

4171.jpg


                        「これから」 終わり
タグ:井の頭公園
nice!(327)  コメント(49)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 327

コメント 49

雉虎堂

日常のルポルタージュなのでしょうけれども
幻想小説のような、散文詩のようなエッセイですね
本物そっくり生卵、視覚的には本物っぽいけど
あくまで偽物という質感がよく伝わってきました
本物と偽物、リアルと非リアルの境界がぼやけるような
不思議な読後感です
by 雉虎堂 (2010-04-17 08:04) 

ぼんぼちぼちぼち

雉虎堂さん

本物と偽物、リアルと非リアルの境界がぼやけるような
と感じていただけて非常に嬉しいでやす。
この作品は そこを言いたくて書いたものなので
伝えたいことが伝わって良かった!と思いやす。

実をいうと、玉子のガチャポンに遭遇した日は 瞼が腫れた日より少し前で
玉子ガチャポンの中身には、少々脚色を交えておりやす。
そして、「実と虚の境目が疑わしくなる」というテーマに向かって進んでおりやす。
でやすから、ちょっと生意気に気どっていうと
私小説みたいなもの といったところでやしょうか。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-17 10:48) 

シービーちゃん

ぼんぼちぼちぼちさん、コメント、ありがとうございました。義母の状態も、だいぶ落ち着いてきました。
今回の記事は、上のコメントを読んで納得しました。なかなか難しいテーマです。
by シービーちゃん (2010-04-17 12:21) 

風船かずら

笑いがこぼれたぼちぼちぼちぼちさん、私も同じように思うかもと思いました。そんなこと自体どうでもいいように思えてきたぼちぼちぼちぼちさん、これからどこへいくのでしょう。
by 風船かずら (2010-04-17 15:44) 

yoikosan

面白く読jませていただきました。
雉虎堂さんは、うまいこと感想を書きますねぇ。

by yoikosan (2010-04-17 15:44) 

未来

ぼくには、日本独特の伝統ある私小説のように感じました。
ぼんぼちぼちぼちさんの内面の葛藤が写実的に映し出されています。
by 未来 (2010-04-17 18:26) 

未来

コメント蘭を読んだら、
自分で私小説みたいなものと書いておられました。
失礼しました。

by 未来 (2010-04-17 18:32) 

漣花

娘が,太宰治を集めていて,私もペース遅いですが,
読んでます。
なんか,それに似ているナーと思いました。
何が?と聞かれると,うまく表現できないのですが,
ハッキリ,バーンと言えないのだけど,
少し難しい内容だけど,なんとなく感じる「意味」
暗い部分が,私にも少しわかる・・・・
って,感想でした。
by 漣花 (2010-04-17 18:46) 

hatumi30331

すごくいい文章ですね。
今を生きている実感を充分感じさせる言葉の新鮮さと、
多様さ。それとは対照的に、レトロ感漂う口調が、心地よく入ってきます。面白いです。これからも楽しみにしています。
by hatumi30331 (2010-04-17 20:35) 

空兵

指で押しても潰れない
本物そっくりの生玉子に
かえって本物以上のリアリティを感じました。
本物の卵の黄身も、上等で新鮮な物ほど
なかなか壊れないそうですね。

by 空兵 (2010-04-17 20:41) 

ぼんぼちぼちぼち

シービーちゃんさん

お義母様の状態 落ち着かれて何よりでやすね。

こういう観念は、共感されるかたとまるでピンとこないというかたと 極端に分かれるのだろーな と思いつつも
なんか書かずにはおれないあっしがおりやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-17 22:22) 

ぼんぼちぼちぼち

風船かずらさん

そうでやすか、風船かずらさんもそう思われるかもなんでやすね♪
あっしはこれからどこへ浮遊してゆくのか・・・・
あっし自身にもまだ解りやせん・・・・・
・・・夏くらいに、判明するかも・・・でやす・ぶいっ。

by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-17 22:28) 

ぼんぼちぼちぼち

yoikosan さん

面白く読んでいただけたとは あっしなりに一生懸命書いた甲斐があったというものでやす・ぺこりっ。

そう、雉虎堂さんのコメントには いつも 本に慣れ親しんでおられるかたなだけあって「流石だなー」と思いやす。

by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-17 22:34) 

ぼんぼちぼちぼち

未来さん

今回、自分でも 少し難しいことに挑戦してしまったな
どのくらいの人に理解してもらえるのだろう?
と、不安も多うございやしたが
来未さんにそう評していただけて、
あっしが作品づくりに対して向かっている方向は
これでいいのだな、と背中を後押しされた気持ちでやす。

あっしの思いあがりかも知れやせんが
ここへきて初めて 小説らしきもの を書けた
という充実感を噛みしめておりやす。


by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-17 22:46) 

ぼんぼちぼちぼち

漣花さん

そんな風に感じていただけて とても嬉しいでやす・ぺこりっ。
あっしも暗く内向する気質なので 小説家のみならず
内向する表現者に共感してしまいやすね。

そういえば、太宰が入水した場所は、今回描いた湧水の辺りから わずかに徒歩十分くらいのところでやす。
太宰は 驚くほど若い人にも人気ありやすね。
昨年の桜桃忌、太宰の墓に行ったら 若い女性ファンもたくさんいらしてやした。

約二ヶ月後の今年の桜桃忌近く、太宰にちょっとふれた記事を書こうと考えておりやす。

by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-17 23:03) 

ぼんぼちぼちぼち

hatumi30331 さん

そのお言葉 最高に嬉しいでやす!
言葉に対するあっしの考えは この方向でいいんだな と
足元の道に陽が差した思いでやす。

稚拙ながらも これからもあっしなりに頑張って書きたいと思いやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-17 23:14) 

ぼんぼちぼちぼち

空兵さん

以前、スーパーの玉子売り場で
こんなに上等で新鮮ですよ!とアピールするための
黄身に つま楊枝を二十本くらい刺してあって 一本も倒れていない写真を見やした。
確かにそれは事実なんでやしょうけど
食欲的にはちょっとそそられやせんでやした・笑。
あっしなら、白いご飯に こんもりとした黄身の写真がいいでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-17 23:26) 

a2ki

ブログ訪問ありがとうございます。
通しで楽しく読ませて頂きました。
短歌もいいですね~これからも楽しみにしてます(^^)
by a2ki (2010-04-18 07:21) 

smax

ぼんぼちぼちぼち さん

ブログご訪問ありがとうございました!
井の頭公園、神田川の源流ということで一度は行ってみたいと思っていたのですが、いまは時間限定の状態ですか、ちょっと悲しいですね。

でも今回、拝見させていただいたおかげで、一度はやはり行くべきだと思い立ちました。
今度、自分のブログでも書いてみようと思います。
by smax (2010-04-18 15:28) 

naru

こんばんはっ☆
ご来訪ありがとうございました!^^
す…凄いniceの数ですねっ(キラキラ
尊敬です!
では~v
by naru (2010-04-18 21:00) 

ぼんぼちぼちぼち

a2ki さん

こちらこそ ありがとーでやす♪
長いのに通して読んでいただけたとは 嬉しい限りでやす・ぺこりっ。
そして、短歌も誉めていただけるとは・・・ぺこぺこりっ。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-18 22:11) 

ぼんぼちぼちぼち

smax さん

源流の湧水 是非 観に行かれてくださいでやす(◎o◎)/
これからの新緑の時節は、湧水を観た後に
東西に長い公園を東に東に進んで神田川沿いをゆくのも
また逆に 西へ抜けて 玉川上水沿いを歩くのも
どちらも楽しめるかと思いやす。

4月29日の記事には、また井の頭公園について少しふれてやす。

smax さんも 行かれたら是非 書かれてくださいでやす♪
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-18 22:26) 

ぼんぼちぼちぼち

naru さん

こちらこそ ありがとーでやす♪

あっしが自己満足で書いているこんな記事に 皆さんお付き合いいただいて 嬉しい限りでやす。感謝感謝でやす。涙ちょちょぎれでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-18 22:37) 

s_29

改めて、『いきさつ』から拝読致しました。
時空間の隙間に吸い込まれるような不思議な感覚。。
とても、お話に引き込まれました。本物そっくり生卵、夢に見そうです。
今後も楽しみにしています(^^)
by s_29 (2010-04-18 22:38) 

リンさん

おもしろく読ませていただきました。
本物そっくりの玉子って、気になりますね。最初鳥のフンなのかと思ったけど、触ってみました、と書いてあって、よく読んだらああ、作り物か!って(笑)
よほどリアルなんでしょうね。表現力が素晴らしいです。
by リンさん (2010-04-18 23:19) 

シラネアオイ

nice! と コメントありがとうございます。
by シラネアオイ (2010-04-18 23:26) 

ulyssenardin36000

我家のご近所でこのような文章ができるとは!
私も非日常性が大好きです^^
by ulyssenardin36000 (2010-04-19 05:46) 

たいへー

本物そっくりの「目玉」・・・でございます。(笑
ご訪問、ありがとうございました。
by たいへー (2010-04-19 08:34) 

ひろん

上・中で感じる少し暗い陰が、最後には一気に吹き飛ばされて、
空を見上げて声をあげて笑いたくなるくらいHAPPYな気分です。
読み終えて、自然と笑みがこぼれる私がいました。
ぼんぼちぼちぼちさんの狙いとは違うかもしれませんが...^^;
by ひろん (2010-04-19 08:41) 

sak

素敵な小説ですね(^^
by sak (2010-04-19 10:25) 

ぼんぼちぼちぼち

s_29 さん

「いきさつ」から読んでいただけたとは 嬉し涙ちょちょぎれでやす~

作文とマイカテゴリーしている「いきさつ」「それから」そして今回の「これから」は
それぞれタツチ、マチエールは違うものの すべて続きものでやす。
夏くらいに またこれに続く話しを公開する予定でやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-19 11:03) 

ぼんぼちぼちぼち

リンさんさん

表現力を誉めていただけるとは とても嬉しいでやす・ぺこりっ。
実は、このそっくり玉子、現実には 白身はほんとうにそっくりだったんでやすが
黄身は 硬くペコペコした 中が空洞のドームでやした。
クチュとしたものもついておりやせんでやした。
でやすから、この部分は、小説としてテーマに突き進むための仕掛け・虚の部分でやす。
なので、そこを誉めていただけるのは 余計に嬉しいでやす♪
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-19 11:17) 

ぼんぼちぼちぼち

シラネアオイさん
たいへーさん

こちらこそ ありがとーでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-19 11:19) 

ぼんぼちぼちぼち

ulyssenardin36000 さん

あっしは あまり遠出はしないので
舞台にするのは 新宿から吉祥寺の間でやすね~
特に吉祥寺は好きなので 夏に公開予定の次回の作文も
井の頭公園の近くにしたいと考えておりやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-19 11:27) 

ぼんぼちぼちぼち

ひろんさん

なるほど~そう感じてくださったんでやすね!
いろんなご感想大歓迎でやす\(◎o◎)/
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-19 11:31) 

ぼんぼちぼちぼち

sak さん

ありがとうございやす。
なんとか小説らしきものが書けたかなーーとあっしなりに思っておりやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-19 11:34) 

うさぴん

こんばんわ。
井の頭公園は神田川の源流なんですね。初めて知りました(^_^;)
とってもステキな小説ですね!!
by うさぴん (2010-04-19 19:03) 

s_29

夏頃公開される続きのお話は『あれから』・・・ですね!(^^)!
by s_29 (2010-04-19 20:44) 

ぼんぼちぼちぼち

うさぴんさん

そーなんでやす!
井の頭公園も神田川もそれぞれに知名度があるのに
源流だということは意外と知られていないようでやす。

神田川は やはりあの歌で全国区になりやしたね。
「神田川」の歌詞については 先々記事に取り上げたいと考えておりやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-19 21:37) 

ぼんぼちぼちぼち

s_29 さん

あっ! 解ってしまいやしたか・・・・
ううむ・・・・ひねくれ者のあっしとしては
あえて変えてしまうかも・・・でやす・笑。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-19 21:44) 

ミケシマ

ぼんぼちぼちぼちさんの小説は、人を惹きこむ力がありますね。
わたし、思わずその情景を思い浮かべ、読み入ってしまいました^^
by ミケシマ (2010-04-19 23:58) 

SAKANAKANE

何か結論が書かれていた訳ではナイのに、何故かスッキリとしました。
小説の楽しさを味わわせて貰いました。
by SAKANAKANE (2010-04-20 06:44) 

ぼんぼちぼちぼち

ミケシマさん

そんな風に思ってくださるとは 非常に励みになりやす。
書くときはいつも、客観的な読み手の視線も忘れてはならないな ということをあっしなりに心がけておりやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-20 10:52) 

ぼんぼちぼちぼち

SAKANAKANE さん

そのお言葉 大変嬉しゅうございやす。
あっしなりに思う「小説というものはこういうものなんじゃないかな」というところを目指しやした。
これからも 稚拙ながらも精進したいと思いやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-20 11:06) 

つなみ

いまではあまり味わえなくなった、
物の怪の不思議のような
黄昏に浮かぶお話のような
・・私、大好き^^そんな感慨をもちました。
by つなみ (2010-04-20 12:10) 

ぼんぼちぼちぼち

つなみさん

そんなふうに感じていただけたとは 感激でやす!
具体的には描写していないんでやすが
また、作中の具体的な時刻がそうというわけではないんでやすが
ラストは あっし自身 黄昏のイメージでまとめたので
そういう辺りまで伝わったのかー と実に嬉しく思いやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-20 19:41) 

junbouママ

生玉子の本物そっくり・・・だけど、やっぱり偽物・・・
まるで、自分の手の中で玩んでいるような。
不思議な感覚でした(^^)
世の中には、本物との区別がつかない物が多く出回り、本当なの??と目を疑う事も。
本物に似せる技術って結構凄い事なんだと、この頃は感心する事が多いです(^^)
人を騙そうとする詐欺のような犯罪以外での話ですがね~^^:

by junbouママ (2010-04-20 23:47) 

عبدلله

((( イスラームを知る )))

http://www.alslamjp.blogspot.com/

by عبدلله (2010-04-21 06:48) 

ぼんぼちぼちぼち

junbouママ さん

自分の手の中で玩んでいるような・・・と感じていただけて
とても嬉しいでやす。
あの部分の描写には リアリティを持たせることに力を注ぎやした。
・・・ホンモノそっくりなニセモノであるというリアリティでやすね。

この作品は、その部分は嘘なんでやすが
そこに虚を入れ込むことで
「現実と虚構の境目がわからなくなってゆく」というテーマに向かうことができやした。

by ぼんぼちぼちぼち (2010-04-21 23:03) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0